よくあるトラブル例
新しい身近なトラブル事例として、SNSを巡るものがあります。
SNSはTwitterやFacebookなど遠く離れた他人と簡単につながることができるところがメリットですが、その反面で、自分が全く知らない人に自分のプライベートに関する情報が漏れてしまう危険性があります。
特に小中学生などは警戒心が低く、つい学校の友達と同じような間隔で自分の情報を書き込んでしまいがちです。
しかしそこに掲載した情報は世界中どこからでも見ることができるようになりますし、一度乗せてしまうと、仮に自分で書き込んだものを削除しても、どんどんコピーされて拡散され続けてしまいます。
自分としては「このくらい大丈夫だろう」と思って軽い気持ちで書き込む情報も、見る人が見ると住所や行動パターンなどまで把握ができるものなのです。
案外子供だけでなく成人済みの大人であっても、軽い気持ちでSNSを利用してストーカー被害などにあってしまうことも見られます。
利用をする前には規約をしっかり読み、また自分から個人的な情報を漏らさないように考えて、利用するようにしていきましょう。
実際にあった事例として、自宅の窓から撮影した夕日の写真だけで住んでいる住宅が特定されてしまったり、記載していた情報からパスワードをハッキングされてしまったり、というようなことがあります。
トラブルが発生した場合の対処方法
SNSで、現在も多くの人が被害にあっているのが「なりすまし」です。
なりすましというのはSNSのパスワードをハッキングして、その人のアカウントから勝手にスパムなどの書き込みをすることです。
以前からよくある手として、あたかも公式管理者であるかのように装い「銀行の暗証番号を入力してください」や「パスワードの確認をしてください」といったような言葉で偽サイトに入力をさせるということがあります。
一旦そうした重要な情報が盗まれてしまうと、どんどん被害が拡大していってしまいますので、早めにパスワードを変更するとともに、銀行などに口座の凍結をお願いしましょう。
ほとんどの人は複数のアカウントで同じパスワードを使用していることと思いますので、一つのパスワードが盗まれると、他のサービスにも自由にログインできるようになってしまいます。
予防対策としては定期的にパスワードを変更するとともに、自分以外のログインがないか通知を受け取れるようにして行く方法があります。
SNSでのトラブルは無作為に行われるのではなく、何か悪い意味で目立った行動をする人がターゲットになりやすい傾向があるものです。
どうせ相手には顔が見えないと思って暴言やヘイトスピーチなどをしていると、悪質ないたずらをされるようになってしまうかもしれません。