株を上げる人の特徴

現代の企業活動において必須となっているのが危機管理体制です。
どのような業界であっても企業の不祥事というものは常に起こるリスクがありますので、それにどう対応していくかというところに企業としての強さが現れます。

仕事における危機管理は、組織としてだけでなく個人としても必要な能力です。
夫婦やカップルとして長く付き合って行く時には、普段何もない時の態度ではなく問題が起こったときにどういう行動をとるかの方が重要でしょう。

仕事でもプライベートでも、いざというときに頼りになる人は非常に人間的に魅力があります。
トラブルが起こった時にどういう行動を取ったかは意外に周囲の人は細かく見ているので、ぜひピンチをチャンスに変える気持ちで行動をしてみてください。

トラブルが起こったときに株を上げるタイプとしては「冷静に問題に対処した」「人に責任を押し付けずに自分から動いた」「責任逃れや知らないフリをしなかった」というようなことが挙げられます。
何か問題が起こったときはついつい保身に走ってしまいがちですが、まずは問題が今どういった状況になっており、何を解決すべきであるかということを冷静に考えてみてください。

意識すべきこと

ミスをした時に一番やってはいけないのが「雲隠れ」です。

これは芸能人や企業不祥事などが起こった時を見ればよくわかりますが、問題が起こってすぐに会見などを開いて事実を詳らかにした人というのは、その後むしろ好印象を持たれるようになっています。
反対に何か問題が起こった途端に行方をくらましたり、不自然な入院などをしてしまう人というのは、その後信頼を回復するのに長い時間がかかってしまうのです。

本人にしてみれば「噂が収まるまで隠れていれば忘れてくれるだろう」という気持ちかもしれません。
しかし、事実が判明しない時間が長くなるほど余計な憶測も広がっていってしまうので、ますます印象が悪くなってしまいます。

問題が起きたときにはまずしっかりと事実確認をして、必要な人に対してきっちり説明をすることが重要です。
自分にとって都合の悪い事実は隠したくなるものでしょう。
ですが、トラブルが起こったときに言い訳を長くしてしまうと、そこから「本当はもっと悪いことをしているのではないか?」という憶測を産んでしまいます。

言い換えるなら、非常時にとる保身行動というのは、やればやるほど自分にとって不利な状況を作っていくことになるのです。

言い訳をするにしても、言い訳が先で説明をするのと、説明をしてから言い訳をするのとでは全く印象が異なります。
まずは責任の所在をしっかり明確にするとともに、自分ができることは何であるかを考えて行動してみてください。